生まれて100 生きて50。教えることはプラス?
夏休みもあと少し。南足柄スポーツ万能スクールは今月最後の回。さらにこの日は9月スタート未就学児の『カメレオン運動スクール』体験会も開催。賑やかな一日となった。
カメレオン運動スクール体験会
9月スタートの未就学児(4〜6歳)クラス。この日も多くの子供たちが集まってくれた。
この年代はカオス。まるでダイヤの原石のよう。運動が出来ても出来なくても。引き出したいのは没頭する力。集中力。そのための課題提示。子供の執着を引き出す。
『もう一回やりたい!』
そう言ってくれる課題をいくつ出せるか。
輝く個性が最高だった。
生まれて100 生きて50
人間は未熟な状態で生まれてくる。それって本当なのだろうか。
そうと言えるものもあるだろう。知識や経験のように年齢と共に積み重なるものもある。しかし、私たち大人が持っていないもの。正確には持っていたが失くしてしまったもの。子どもたちは『それ』を持っている。そしてその姿こそが100。彼ら彼女らを見ているとそう思わずにはいられない。
何かを教え込むことはマイナスしていくこと。個人的にはそう思っている。マイナスしていくことはネガティブなことではない。がタイミングがとても大事。若年層から引き続ければ…。減らすことなく伝えること選択も持ちたい。
生まれて100 生きて50。教え過ぎて減らしすぎないように。スクールのみんなに、たくさん残して成長してもらいたい。
外から見たスポーツ万能スクール
久しぶりに全員揃ったスクール。みんな元気で嬉しい。いや元気すぎるくらい元気だ。カメレオン運動スクールに来ていた親御様が万能スクールの雰囲気を見てこんなことを。
みんな元気ですごく楽しそう。うちの子もこのくらい元気に運動してくれたら嬉しい。
みんなの姿を見てこうなって欲しいと。心から嬉しく思う。
本日のマイタイム
みんなの世界観を覗かせてもらう時間。今日はみんな何かしらの話をしてくれた。今まで挙がらなかった手が挙がった。小さな声だけど確かに表現してくれた。家族で露天風呂に行った話だった。
BBQの話、学童の話、温泉の話。みんなの夏休みをみんなで共有できた。
ちなみにこの日の一番バッターは僕。知らないおばあちゃんに『いい男だねえ』と言われた電車でのエピソードを語ったが女子チームは冷えっ冷えだった…。みんななかなか厳しい。
コミュニケーション、信頼、調整力
本日はこんなテーマで。コミュニケーションを取り、仲間を信頼し、力を調整する課題がメイン。自分の身体がコントロールできるようになる。と次は外的な負荷(外乱と言う)を増やしていく。スクールプログラムで言えばブリッジやブリッジくぐりが自分の身体をコントロールするトレーニング(身体操作と言います)
これがある程度出来てきたら外乱を入れる。外乱は例えば場所を変える(不安定な場所など)、物を扱う(ボールなど)材質を変える(ボールの大きさや硬さ)タイムプレッシャー(制限時間を設ける)など。
究極の外乱は『他人』自分以外の他人に合わせる事こそが究極的なトレーニングなのだ!そして、その為に必要な事がコミュニケーション!他人に興味を持つこと、理解しようとすること、合わせようとすること。このように捉えると運動にはソーシャルな価値がある事が理解できるはずです。
だからこそ自分以外と一緒に動ける場が必要。多世代、多目的、多競技。多様性があれば尚更いい。
信頼。仲間が動く前に。仲間が必ず動いてくれると信じて。自分から動く。なかなか難しい課題。この場合、人に合わせないことも大事になってくる。人に合わせないためには…合わせるしかない!
雑感
みんなの個性が少しずつ出てきている。それが何より嬉しい。運動の方も。直接的なスキル指導はしていない。が、何かを身につけようとした時、飲み込みが早くなったり、すぐに身につけられたり。そんな能力を地道に刺激していく。これは運動に限らない。遠回りだけど一番大事なものだと思っている。
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